A5判260ページ/2014年2月1日発行[雑誌19637-2]
【特集】 ザ・ビートルズ1964:日米デビュー元年の実像
ビートルズが日本でデビューした1964年は、アメリカでもキャピトルからの本格的なデビューとなった年でした(レコード自体は前年にヴィー・ジェイからリリースされていました)。「抱きしめたい」のシングルをきっかけに、先に人気が爆発していたイギリスから飛び火し、アメリカと日本でもビートルズは一大センセーションを巻き起こしました。これまでCD化されていなかった米オリジナル盤もリイシューされる、デビュー50周年というこの機会に、日本とアメリカで64年に起こった“ビートルズ現象”とは何だったのか、徹底的に検証します。
■ グラフィック・ステーション──1964年の日米ビートルズ盤
■ レコスケくん「ジョン、ポール、ジョージ、こいつ」の巻(本秀康)
■ 2月7日、午後1時20分、J・F・ケネディ空港(速水丈)
■ ザ・ビートルズ・ディスコグラフィー(森山直明)
オリジナル・アルバム(1) 64年発売のアメリカ盤
オリジナル・アルバム(2) 65年以降に発売のアメリカ盤
■ 日本で起こった“ビートルズ現象”の実像(恩蔵茂)
■ 50年目のいま明らかになる、国内盤発売日の作られ方(菅田泰治)
■ 日本ビートルズ事変1964総覧(大村亨)
■ 日本マスメディア史に刻まれた“記録”が語る真実(大村亨)
■ 日本デビューの64年に早くもカヴァーに挑戦した歌手たちの記録(中村俊夫)
■ 特別対談~ビートルズから教わった大事なことって何ですか?それは、創作に“ストレス”を持ち続けることですね(奥田英朗×和久井光司)
■ 『オリンピックの身代金』とロックを見つめる慧眼(和久井光司)
■ 湯川れい子さんとともに──ポール・マッカートニー『NEW』および“来日公演”総括(宮永正隆)
【特集】 リイシュー・アルバム・ベスト10/5
2013年のリイシュー界は、近年の傾向を引き継ぎ、ウィングスやボブ・ディラン、キング・クリムゾン、ザ・フーといった豪華パッケージによる箱モノの続編が次々と登場する一方で、ワーナーの人気シリーズをリニューアルした<新・名盤探険隊>に象徴されるように、読者のフトコロにもやさしい低価格の再発CDがたくさんリリースされた年でもありました。ルー・リードの訃報から間もなくして発売されたヴェルヴェット・アンダーグラウンド『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』の45周年デラックス盤、最大の注目を集めたビートルズのBBCライヴ音源集第2弾も、13年の締め括りにふさわしい大きな話題となりました。
■ 紙ジャケ職人紙鮭巧(作画=川崎タカオ)
■ ロック(大鷹俊一、萩原健太)
■ ロック発掘映像(赤岩和美)
■ リマスター/ハイ・レゾリューション(武田昭彦)
■ プログレッシヴ・ロック(小山哲人)
■ ハード&ヘヴィ(山崎智之)
■ パンク/ニュー・ウェイヴ(行川和彦)
■ オールディーズ(中村彰秀)
■ ブルース/ゴスペル(小出斉)
■ R&B/ソウル(鈴木啓志)
■ ジャズ(大村幸則)
■ ジャズ・ヴォーカル(高田敬三)
■ 日本のロック(湯浅学)
■ 歌謡曲(鈴木啓之)
■ トラッド/ブリティッシュ・フォーク(茂木健)
■ フォーク/カントリー(鈴木カツ)
■ ブラジル(駒形四郎)
■ レゲエ(米光達郎)
■ ラテン(山本幸洋)
■ ワールド(深沢美樹)
■ サウンドトラック(上原昭一)
■ 新作アルバム(編集部)
■ 読者が選んだリイシュー・アルバム
□ 私の収穫2013
年に一度の大発表会! コレクター道はさらなる深化を続けます
□ ザ・バーズ
後期アルバムが紙ジャケ&大量ボーナス・トラックの高品質盤で再登場(青山陽一)
□ ジーン・クラーク
追加曲も含めた収録音源の大半が日本初CD化となるソロ作品4タイトル(若月眞人)
□ ブリティッシュ・ビート50周年(2)
世界初/国内初CD化がほとんどを占める注目の再発シリーズ第2弾(犬伏功)
□ プラチナSHM
音調整なしのフラット・トランスファーで最良の音源が生きる新素材メディアのシリーズ第3弾(武田昭彦)
□ ボビー・ウォマック
サム・クックの遺志を継ぐ“ラスト・ソウル・マン”の初期名作10タイトル(平野孝則)
□ タブー・レコーズ
斬新なエレクトロ・サウンドで一世を風靡したレーベルの再発シリーズ続編(金子穂積)
□ ワーナー・ジャズ・ベスト・コレクション1000
破格のスケールで続くジャズ・アルバム廉価復刻シリーズの第10弾50タイトル(原田和典)
□ 『ダークサイド』
ピンク・フロイド『狂気』の40周年記念にBBCが制作したラジオ・ドラマ(石川真一)
□ 『いつか聴いた歌(2)』
監修・解説・訳詞を手がけた和田誠が語るスタンダード・ソング集の第2弾(鈴木啓之)
□ 祝CBGB40周年
NYパンクを象徴する5作が初の紙ジャケで(行川和彦)
□ 本田美奈子
多様なポピュラー音楽家人生を辿る電子書籍(中村よお)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]ゲレッド・マンコウィッツが写す英国ロックの伝説(佐藤信夫)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/続・蒐集奇談(岡田則夫)/洋楽マン列伝~山浦正彦氏(篠崎弘)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ブラウン管の向こうの音楽職人たち(濱田高志)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/和久井光司のアナログ奇聴怪会/ジャズ~ポピュラー・ヴォーカル新作案内(高田敬三)/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)