A5判252ページ/2014年10月1日発行[雑誌19637-10]
【特集】 ポール・マッカートニー&ウィングス『ヴィーナス・アンド・マース』『スピード・オブ・サウンド』
ウィングスの前作『バンド・オン・ザ・ラン』(1973年)はナイジェリアで録音され、大ヒットを記録。ポールはそれに続き、今度はニューオーリンズでレコーディングを開始します。カーニヴァルの時期でもあり、仮装した彼らの様子も今回の『ヴィーナス・アンド・マース』デラックス版収録の映像で見られます。その後、アルバムは西海岸で仕上げられ、ウィングスの代表曲も満載の名盤が完成。今回は続く『スピード・オブ・サウンド』もデラックス版で再発。こちらは前作から加わったジミー・マッカロクやジョー・イングリッシュもフィーチャーされたバンドらしいアルバムに仕上がりました。2枚のアルバムに込められたウィングス全盛期のエネルギーを改めて感じられる新装版の登場です。
■ グラフィック・ステーション──『ヴィーナス・アンド・マース』『スピード・オブ・サウンド』のオリジナル盤ほか
■ ウィングス史上最強と言われるラインナップが残した2枚の傑作(若月眞人)
■ 圧巻のヴォリュームで視覚に訴える『ポール・マッカートニーUK盤コンプリート・ガイド』(若月眞人)
■ レコスケくん「すべてはジョージのおかげ?」の巻(本秀康)
■ ポップ・ユニットから正真正銘のロック・バンドへ(萩原健太)
■ 『ヴィーナス・アンド・マース』『スピード・オブ・サウンド』全曲ガイド+スーパー・デラックス・エディション紹介
『ヴィーナス・アンド・マース』全曲ガイド(青山陽一)
『同 スーパー・デラックス・エディション』(森山直明)
『スピード・オブ・サウンド』全曲ガイド(安田謙一)
『同 スーパー・デラックス・エディション』(森山直明)
■ ニューオーリンズ録音の“副・副産物”となった2枚の貴重なライヴ作(小出斉)
【特集】 オールマン・ブラザーズ・バンド『1971フィルモア・イースト・レコーディングス』
年内で活動の休止を発表したオールマン・ブラザーズ・バンド。彼らの影響力は計りしれませんが、その最たるものこそ、1971年のライヴ録音『フィルモア・イースト・ライヴ』でしょう。このたび登場したドキュメント的6枚組『1971 フィルモア・イースト・レコーディングス』を通して、トム・ダウドの審美眼が光るオリジナル・アルバムの“作品力”に迫るほか、ライヴの体験証言からジャケットなど細部の解明まで、全方位での特集となりました。『フィルモア』のまだ見ぬ姿に、出会ってみませんか。
■ “歴史”を目撃した音楽家=清水一登さんに聞く、オールマンズの魔力(近藤正義)
■ 6枚組で追体験する『フィルモア・イースト・ライヴ』完成への道程(伊藤良哉)
■ ジャケットに仕掛けられた写真家ジム・マーシャルのユーモア(伊藤良哉)
■ プレス工場、配給会社との関係からオリジナル盤のマトリクスを解明!(伊藤良哉)
■ 黄金時代のオールマンズが住んだ家=ビッグ・ハウスを改装した博物館(編集部)
【特集】 Light Mellow 和モノ
■ 監修者:金澤寿和が語るシリーズのコンセプト(水上徹)
■ Light Mellow 和モノ レーベル編(櫻井隆章)
■ Light Mellow 和モノ アーティスト編(除川哲朗)
□ 『ザ・ビートルズ MONO LP BOX』速報!
アナログ・マスターからの最新カッティングで臨場感を現出させた待望の14枚組大箱(速水丈)
□ エルヴィス・プレスリー
表現者としての成熟期を捉えたラスヴェガス公演の音源/映像を中心とする怒涛の10枚組(矢口清治)
□ イエス
来日を機に、主要13作がLPを模した7インチ紙ジャケ/SACDハイブリッドで再登場(赤岩和美)
□ キンクス
パイからの最終作に、マニア驚愕の完全未発表曲をはじめレア音源を大量に追加した拡大版(犬伏功)
□ チェス・ベスト・コレクション1000
アメリカ黒人音楽の最重要レーベルから選りすぐった名作が最新リマスターの廉価盤で再発に(荒川典久、小出斉、佐野ひろし、妹尾みえ、林剛)
□ ATLANTIC R&B BEST COLLECTION 1000
パーロフォン傘下の音源が加わりより多彩な内容となった廉価盤再発シリーズ第8弾(出田圭、河地依子、小出斉、林剛)
□ ハイ・レコード・シングル・コレクション
サザン・ソウルの重要アーティスト8組の本質を浮き彫りにする好編集盤シリーズ(平野孝則)
□ 島田歌穂
インタヴュー~歌手・ミュージカル女優としての活動40周年を記念した各種再発に、和田誠監修の新作も(鈴木啓之)
□ ボブ・ディラン
じっくりと聴きかえしたい80年代の9作品が帯などの細部を精巧に再現して紙ジャケ再発(立見伸一郎)
□ レニー・クラヴィッツ
黒い肌に伝統的な“白人ロック”の遺伝子──レーベル移籍第1弾の大胆不敵な最新作(岡田敏一)
□ クレプスキュール物語2014
ベルギーで生まれた“黄昏”レーベルの日本限定編集盤が新たな曲を加え世界初CD化!(大鷹俊一)
□ ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
8トラック・カセット用に録音された隠れた音楽性の一端を覗かせる貴重音源がCD化(ヒロ宗和)
□ ジョニー・ウィンター
遺作となってしまったブルース・カヴァー集第2弾(前むつみ)
□ ピップ・プラウド
“地球の反対側のシド・バレット”のアンソロジー(小山哲人)
□ ファミリー
多様な音楽性でファンを魅了した代表作2枚が紙ジャケで(松井巧)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]写真家ゲレッド・マンコウィッツが語る英国ロックの伝説(佐藤信夫)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/ストリング・ゼム・アロング(ジョージ・カックル)/洋楽マン列伝~高橋辰雄氏(篠崎弘)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ブラウン管の向こうの音楽職人たち~桜井順(濱田高志)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/和久井光司のアナログ奇聴怪会/ジャズ~ポピュラー・ヴォーカル新作案内(高田敬三)/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)