A5判252ページ/2015年11月1日発行[雑誌19637-11]
【特集】 キース・リチャーズ
キース・リチャーズが初めてのソロ・アルバム『トーク・イズ・チープ』をリリースしたのは1988年のことでした。同作は充実した内容から大きな話題となり、アルバムに参加したスティーヴ・ジョーダンやワディ・ワクテルらとのバンド、エクスペンシヴ・ワイノーズを率いたツアーも敢行し、ライヴ盤も発表。92年には2作目の『メイン・オフェンダー』をリリースしています。今回の23年ぶりとなるアルバム『クロスアイド・ハート』でも、ブルース、ロックンロール、カントリー、レゲエなどをベースにしたコクのある音楽をエネルギッシュに奏でています。ローリング・ストーンズ/ソロ活動における名演選や参加作も含め、キース・リチャーズの全貌に改めて迫ります。
■ レンズを通して体温を感じた、不死身のロックンロール・ギタリスト(有賀幹夫)
■ 特別対談~パートナーの変遷から探る、“キースらしさ”の移り変わり(佐藤晃彦×多保孝一)
■ キース・リチャーズ・ヒストリー(藤井貴之)
■ 名演30選~チャック・ベリー・スタイルからキース流ファンクまで(寺田正典、青山陽一、小出斉)
■ プレイ・スタイルやサウンドに対応していった相棒(ギター)たちの軌跡(佐藤晃彦)
■ キース・リチャーズ・ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(安田謙一)
シングル/オリジナル・アルバム未収録音源/プロデュース作(佐藤三十郎)
■ ゲスト参加作(舩曳将仁)
【特集】 デイヴィッド・ボウイ 1969-1973
デイヴィッド・ボウイがデイヴィー・ジョーンズ名義でレコード・デビューを果たしたのは1964年。それからしばらくは不遇の時代が続きますが、69年に「スペイス・オディティ」が英5位のヒットを記録すると、そこを起点に“ジギー・スターダスト”という架空のキャラクターまでも創り出し、ヴィジュアル/サウンドの両面で次々と新境地を開拓していきます。本特集では、“ジギー封印”が宣言された73年までの音源をCD12枚に詰め込んだ『ファイヴ・イヤーズ 1969-1973』の紹介を中心に、実は誰とも類似していないサウンドの秘密にも迫ります。
■ フォーク・シーンから飛び出して、次々と開拓していった新境地(赤岩和美)
■ グラム・ロック期のボウイ・サウンドが唯一無二の理由(中重雄)
■ デイヴィッド・ボウイ・ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(行川和彦)
シングル・リスト(編集部)
■ 『ファイヴ・イヤーズ 1969-1973』解説(犬伏功)
□ デイヴィッド・ギルモア
黄金期を彷彿させる泣きのギター~最終作『永遠』以上にピンク・フロイドらしい新作『飛翔』(立川芳雄)
□ 『洋楽ロック&ポップス・アルバム名鑑VOL1 1955-1970』
人気増刊『日本ロック&ポップス・アルバム名鑑』の洋楽版が登場~監修者の湯浅学が選盤のポイントを語る(浅野純)
□ エリック・クラプトン/ザ・フー
ヴェテラン二組の記憶に残すべきライヴを記録した映画が日本で劇場公開(近藤正義)
□ テイスト
ロリー・ギャラガー率いるバンドが残したスタジオ録音2枚に未発表ライヴを加えた充実のボックス(白谷潔弘)
□ ワーナー・ガール・グループ・ナゲッツ
ポップス好事家諸兄諸姉の食指を動かすこと間違いなしの魅力的なコンピレーション(澤山博之)
□ アイズリー・ブラザーズ
遂に全貌を現わした幻の未発表ライヴ音源ほか、レア・トラックを満載した驚異の23枚組ボックス(人見欣幸)
□ サルソウル・ラテン/メリカーナ・レコーズ~オリジナル・マスター・コレクション
70年代のニューヨークでラテン・アルバムの重要作を連発した2レーベルの再発シリーズがスタート(山本幸洋)
□ ザ・ビートニクス(高橋幸宏+鈴木慶一)
インタヴュー~長い年輪を刻んだ希有なユニットの映像入りボックスがリリース(田山三樹)
□ 由紀さおり
60年代前半の昭和歌謡に息づく“しのび逢う恋”を歌い綴った新作『VOICE II』(鈴木啓之)
□ ビル・ワイマン
落ち着いたトーンで唯一無二のグルーヴ感を聴かせる13年ぶりの新作(若月眞人)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]写真家ゲレッド・マンコウィッツが語る英国ロックの伝説(佐藤信夫)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/長門芳郎のマジカル・コネクション/ストリング・ゼム・アロング(ジョージ・カックル)/洋楽マン列伝~鈴木博一氏(篠崎弘)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)