A5判256ページ/2016年9月1日発行[雑誌19637-9]
【特集】 黄金時代のAOR
全米アルバム・チャートの2位に達し500万枚を超えるセールスを記録したボズ・スキャッグスの『シルク・ディグリーズ』。AORを代表するこの名盤のリリースから40周年を迎えたこのタイミングでお送りする本号は、ブルー・アイド・ソウル的展開に焦点を絞った本誌1999年11月号の特集から視野を広げ、70年代半ばから80年代半ばまでという黄金時代の“本流”を明らかにします。
■ 特別対談(1)今が初めてなんですよね、AORがメインストリームの音楽とリンクしてるなって感じたのは(片寄明人×金澤寿和)
■ 特別対談(2)『シルク・ディグリーズ』のジャケがスーツ姿というのもアルバムの影響力を語る上で重要です(金澤寿和×吉成伸幸)
■ 黄金時代のAORアルバム選(選=金澤寿和/文=青山陽一、池上尚志、宇田和弘、遠藤哲夫、岡田敏一、片島吉章、金澤寿和、木村ユタカ、駒形四郎、近藤正義、サエキけんぞう、佐藤英輔、中村彰秀、林剛、松永良平、宮子和眞、矢口清治、安田謙一、除川哲朗、若月眞人)
西海岸周辺のアルバム
東海岸周辺のアルバム
南部周辺のアルバム
■ “AOR CITY 1000/AOR BEST SELECTION 1300” 150タイトルの全貌
■ AORの隆盛にも多大な貢献をした演奏家集団TOTOの91年のライヴ映像が発掘(舩曳将仁)
□ ピンク・フロイド
60年代ロックの“音圧”信仰に一石を投じるリマスター重量盤LP復刻プロジェクトがスタート(小山哲人)
□ ジェフ・レイベス
インタヴュー~ヴァン・モリソンが“友だち”と呼ぶ黄金期を支えたキーボーディストが、リーダーの意外な素顔について語る(五十嵐正)
□ グレイトフル・デッド
伝説的バンドの結成50周年を記念するにふさわしい豪華アイテムが一挙リリース(松井巧)
□ ワーナー・ゴールデン・シングルズ
すべてシングル盤から起こした音源による驚異の4枚組で、英・米のヒット曲を味わいつくす(澤山博之)
□ ザ・ベンチャーズ
初期8作品のモノ/ステレオ音源で俯瞰する、“オリジナル・フォー”の以前/以後(犬伏功)
□ ブラジリアン・ミュージック・ラヴアフェアー
インディ・レーベルに残されたブラジルの名盤・レア盤を発掘する注目のシリーズ(ウィリー・ヲゥーパー+小山雅徳)
□ ジェフ・ベック
通常のステレオ再生でも聴感上の違いが充分に味わえる、“オレンジ”とBBAのSA-CDマルチ・ハイブリッド版(近藤正義)
□ パイドパイパー・デイズ
元パイドパイパーハウス店長・長門芳郎の音楽人生を辿る書籍とコンピレーションが登場(松永良平)
□ ルナパーク・アンサンブル
大熊ワタルらによるアヴァン・ポップ・バンドの、89年の発掘ライヴがリリース(坂本理)
□ 『音楽を愛して、音楽に愛されて』
湯川れい子の、音楽評論家生活55年/作詞家生活50年を記念したオムニバス2種(大鷹俊一)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]写真家ゲレッド・マンコウィッツが語る英国ロックの伝説(佐藤信夫)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/追憶の泰安洋行(長谷川博一)/長門芳郎のマジカル・コネクション/洋楽マン列伝~森直美氏(篠崎弘)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)