A5判248ページ/2016年11月1日発行[雑誌19637-11]
【特集】 デッカ時代のローリング・ストーンズ
ローリング・ストーンズがデビューしたのは1963年、英デッカ・レーベルから。アメリカではロンドン・レーベルからイギリス盤とは違う編集で発売され、60年代末まで彼らのアルバムは英米で違う内容のものが出ていました。今回リリースされる『MONO BOX』で、英国盤のファースト、セカンドも久しぶりに復活、モノラル音源で揃うことになりました。特に初期はカヴァーも多く、粗削りでヒップなこの時代ならではのストーンズの魅力に改めて光を当ててみましょう。
■ 音のパワーやバンドの勢いがダイレクトに突き刺さるモノラル録音の魅力(大鷹俊一)
■ デッカ時代のローリング・ストーンズディスコグラフィー
オリジナル・アルバム/編集盤(青山陽一、小出斉、サエキけんぞう、佐野ひろし、白谷潔弘、和久井光司)
イギリス盤EP(若月眞人)
■ 『ザ・ローリング・ストーンズ MONO BOX』解説(若月眞人)
■ デッカ時代のレコーディング・セッション(犬伏功)
□ ジミ・ヘンドリクス~バンド・オブ・ジプシーズ
デビュー公演が“完全盤”として初登場、ビリー・コックスが教えてくれたジミとの意外な共通点(松井巧)
□ マーク・ボラン~ティラノサウルス・レックス
新たな発掘音源で明らかになった、重層的なその音楽性を読み解く(赤岩和美)
□ イアン・ハンター
インタヴュー~元モット・ザ・フープルのフロントマンが、盟友ボウイに捧げた曲も含む新作を発表(保科好宏)
□ ジミー・サクライ(レッド・ツェッパゲイン)
インタヴュー~ジミー・ペイジからも賛辞を贈られた老舗ZEPトリビュート・バンドのギタリストの極意とは(近藤正義)
□ プリンス
その音楽と同様、主演映画3作品にも刻まれた自由のメッセージ(高岡洋詞)
□ サザン・ソウル・ディープ・コレクション
SSSインターナショナルの音源復刻~マニア垂涎の曲を集めた編集盤2種と、単独作2種が発売に(平野孝則)
□ TKレコーズ
マイアミ・サウンドを代表するレーベルのリマスター再発シリーズ第3弾10タイトル(金子穂積)
□ フランシス・レイ
50年にわたる映画音楽家としての偉大な足跡を日本独自にまとめた4枚組ボックス(上原昭一)
フランスの老舗レーベル、サラヴァの50周年記念盤(山岸伸一)
□ はちみつぱい(鈴木慶一)
インタヴュー~日本語ロックの先駆的バンドによる45周年の再集結ライヴと貴重な映像ドキュメンタリーを収録したDVD(篠原章)
□ 難波弘之
インタヴュー~プロになる前後の貴重なエピソードから、鍵盤生活40周年を記念したライヴと新作『一生鍵命』までを語る(立川芳雄)
□ フィッシュマンズ
茂木欣一インタヴュー~初のリマスターCD発売を機に語る、90年代最重要バンドの全貌(小山守)
オリジナル・アルバム・ガイド(小山守)
□ フレディ・マーキュリー~クイーン
武道館公演や各種リリースの盛り上がりのなか、ソロ・シングル集で味わう唯一無二の歌声(北井康仁)
□ ブルース・スプリングスティーン
初の自伝と共に音楽で半生を振り返る──デビュー前の未発表音源も収めた『チャプター・アンド・ヴァース』(岡田敏一)
□ ドリー・パートン/エミルー・ハリス/リンダ・ロンシュタット
ビッグ・ネーム3人によるカントリー・ルーツ・アルバムの完全版3枚組がリリース(宇田和弘)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]写真家ゲレッド・マンコウィッツが語る英国ロックの伝説(佐藤信夫)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/追憶の泰安洋行(長谷川博一)/長門芳郎のマジカル・コネクション/洋楽マン列伝~藤田要氏(篠崎弘)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)