A5判256ページ/2018年6月1日発行[雑誌19637-6]
【特集】 セッション・ギタリストの名手たち
1960年代以前から、レコーディング・セッションで腕利きのミュージシャンたちがバックの演奏を担当することは珍しくありませんでした。しかし、70年ごろからミュージシャンのクレジットが整備されるようになったこともあり、以前よりも、ロックやソウル、ジャズ系のセッションマンに注目が集まりだします。そのような職人のワザを求めて、多くのアーティストが各地のスタジオに詣で、そこから数多くの名演が生み出されてきたのです。今回は、数多いセッションマンの中から、70年代アメリカのギタリストに焦点を絞り、その卓越した演奏に注目してみたいと思います。
■ 今回の特集で選ばれているギタリストのバッキングは的確で、かすかな音でも“ある”と“ない”ではグルーヴがぜんぜん違う(佐橋佳幸×萩原健太)
■ ダニー・コーチマー、その輝かしき足跡(中村彰秀)
■ ダニー・コーチマーの新作『ハニー・ドント・リーヴ・LA』(遠藤哲夫)
■ ダニー・コーチマー・ディスコグラフィー~ソロおよびバンドでのアルバム紹介(中村彰秀)
■ セッション・ギタリスト名鑑(青山陽一、荒川典久、池上尚志、出田圭、宇田和弘、金澤寿和、小出斉、近藤正義、白井英一郎、中森泰弘、萩原健太)
西海岸の名手44人~ジェームス・バートン、デイヴィッド・T・ウォーカー、ダニー・コーチマー、ラリー・カールトン、スティーヴ・ルカサー ほか
東海岸の名手27人~エリック・ゲイル、エイモス・ギャレット、コーネル・デュプリー、バジー・フェイトン ほか
南部の名手23人~スティーヴ・クロッパー、レジー・ヤング、ウェイン・モス ほか
□ ブライアン・イーノ
未発表/レア曲満載のボックスで、長きにわたるアートとの関係性を改めて体感する(田山三樹)
□ ホルガー・シューカイ
カンの中心メンバーにしてジャーマン・ロックの立役者~代表作や未発表音源を収めた5CD+DVD(石川真一)
□ 喜納昌吉&チャンプルーズ
沖縄から発信された77年の歴史的アルバムがアナログで復刻(篠原章)
□ デイヴィッド・キャシディ
パートリッジ・ファミリーを含む代表曲を収録したベスト盤と、ソロ1~2作目が初CD化(除川哲朗)
□ グレン・フライ
巨大な成功を収めたイーグルスのあと先を一挙に展望する音源集が登場(片島吉章)
□ レ・オルメ
『フェローナとソローナの伝説』のリメイクを含む5作が5月の来日公演に合わせて紙ジャケCD化(山岸伸一)
□ エルヴィス・プレスリー
“進化”を描いたドキュメンタリーのサントラ3枚組(能地祐子)
□ ヴァン・モリソン
オルガン奏者:ジョーイ・デフランセスコと組んだ新作(大鷹俊一)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]桑本正士が写した音楽と記憶の風景(長門芳郎)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/追憶の泰安洋行(長谷川博一)/洋楽マン列伝~喜久野俊和氏(篠崎弘)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)