A5判228ページ/2019年7月1日発行[雑誌19637-7]
【特集】 ボブ・ディラン『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』
ボブ・ディランが1975年に行なったツアー<ローリング・サンダー・レヴュー>。ジョーン・バエズやボブ・ニューワースらの大所帯での型破りなコンサートは、『レナルド&クララ』として映画にも記録されました(映画は興行的には失敗)。2002年には“ブートレグ・シリーズ”で音源がリリースされたものの、映像版はほぼ手つかずのままでした。ところが、今回、マーティン・スコセッシが手がけたという驚きの映像版がネットフリックスで配信、同時に、音源も2002年版を大幅に拡大した14枚組CDのボックスでリリース。この伝説的なコンサートの全貌がついに明らかにされることになったのです。
■ 映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』(富岡秀次)
■ グラフィック・ステーション~<ローリング・サンダー・レヴュー>関連のレア・アイテム
■ ローリング・サンダー・レヴューとは何だったのか(大鷹俊一)
■ 1975年のツアーの詳細(五十嵐正)
■ 映画『レナルド&クララ』再考(湯浅学)
■ 後の様々な方向性を予見させるステージでの実験(青山陽一)
■ 『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』解説(宇田和弘)
■ 旅芸人の一座を想わせる長時間パフォーマンス~その真のテーマを探る(佐野ひろし)
■ 参加アーティスト名鑑(中村彰秀)
【特集】 オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク(OMD)
■ ポップな要素と実験主義が絶妙にバランスするエレポップの代表的ユニットの足跡(田山三樹)
■ OMDオリジナル・アルバム・ガイド/編集盤選(田山三樹)
□ ザ・ローリング・ストーンズ
待望のパッケージ化が実現した<ブリッジズ・トゥ・バビロン・ツアー>のブレーメン公演(藤井貴之)
□ 細野晴臣
アルファ時代のソロ2枚がLPとハイブリッド盤でリリース(武田昭彦)
□ キング・クリムゾン
良質なサウンドボード録音で味わう『太陽と戦慄』完成直前の重厚な音空間(石川真一)
□ マンフレッド・マン
BBCに残された素材を中心に70年代半ばまでの貴重音源を満載した編集盤が一挙4作リリース(犬伏功)
□ プリンス
全盛期に他アーティストへ提供した楽曲を自身で歌った新たな音源集とその後も続く精力的な活動を示す作品たち(出田圭)
□ ブルース・スプリングスティーン
新曲のみの新作としては7年ぶりとなる米西部を描いた『ウェスタン・スターズ』(赤尾美香)
□ ハワード・ジョーンズ
80年代風シンセ・ポップに回帰した4年ぶりの新作『トランスフォーム』(立川芳雄)
□ グレッグ・ローリー
インタヴュー~リンゴ・スターのバンドで来日した元サンタナ/ジャーニーのハモンド・オルガン奏者(元井欣一)
□ 楠瀬誠志郎
インタヴュー~90年代に大ヒットを生んだヴォーカリストのシングルA面曲を収録した2枚組ベスト(柴崎祐二)
□ ザ・ポリス
バンドの姿を活写したドキュメンタリー映画がブルーレイで初リリースに(赤岩和美)
□ プライマル・スクリーム
時代のアイコンとなるような楽曲をまとめたシングル集(池上尚志)
□ ポール・ヤング
来日公演に合わせ日本盤シングル/PV集が登場(人見欣幸)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]ミュージック・ゴーズ・オン~加納エミリ(柴崎祐二)/桑本正士が写した音楽と記憶の風景(長門芳郎)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)