A5判236ページ/2019年10月1日発行[雑誌19637-10]
【特集】 ザ・ビートルズ『アビー・ロード』
1969年1月に行なわれた“ゲット・バック・セッション”で原点に返ろうとしたビートルズですが、その試みはうまくいかずお蔵入りしてしまいます。後にそこから『レット・イット・ビー』が作られるのはご存じの通りですが、7月から改めて本格的にレコーディングが行なわれ、そこで制作されたのが『アビー・ロード』でした。ビートルズの作品の中でも非常に人気が高いこのアルバムの魅力を、リマスタリング版やレア・テイクも含む50周年記念盤を手に再検証します。
■ 無限の可能性を秘めた、ザ・ビートルズとしての“ジ・エンド”(大鷹俊一)
■ レコスケくん[『アビー・ロード』の足並み]の巻(本秀康)
■ みんなでベーシック・トラックを録音してるからオーガニックだし印象が古くなりにくいアルバムだね(鈴木惣一朗/ワールドスタンダード)×直枝政広/カーネーション、構成=松永良平)
■ ポール・マッカートニーが願う“昔のような”アルバム制作はかなったか(中村公輔)
■ 全編に漂う複雑かつハイセンスな音使いとアイディアの幅広さ(青山陽一)
■ 『アビー・ロード』全曲歌詞解説(朝日順子)
■ 今や名所となった“横断歩道”のジャケットはなぜ生まれたのか(藤本国彦)
■ “恐るべき手腕”の持ち主:アレン・クラインの功罪を探る(犬伏功)
■ 『アビー・ロード』全曲ガイド(萩原健太)
■ 50周年記念エディション解説(森山直明)
■ 初盤道 拡大版~『アビー・ロード』(真保安一郎)
■ グラフィック・ステーション~『アビー・ロード』各国盤/シングルほか
■ ジョン・レノン&オノ・ヨーコ『アバーヴ・アス・オンリー・スカイ』(安田謙一)
■ 映画『イエスタデイ』(長谷川町蔵)
□ プリンス
再発シリーズ第4弾は、ワーナーとの契約満了前後の心境を表出した2作品+α(河地依子)
□ エルヴィス・プレスリー
キャリアの分岐点となる1969年の復活公演11回を完全収録した音源集 “Live 1969”(木村ユタカ)
□ シンディ・ローパー
世界初DVD化10曲を含むMV集をセットにした最新ベストで、35年にわたる軌跡を辿る(赤尾美香)
□ 大村雅朗
1600曲を超える仕事を残した作・編曲家の多彩な作品群を俯瞰する4枚組(篠原章)
□ ザ・グッバイ
インタヴュー~今の彼らでなければ成し得ない重みを感じさせる30年ぶりの新作(小山守)
□ ザ・ミスティーズ
元トランポリンズのメンバーがビートルズのポップ・サウンドに肉迫する一人多重録音で再始動(片島吉章)
□ フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ
“輝かしいキャリア”を手軽に一望できる来日記念盤2枚組ベスト(澤山博之)
□ <アライヴ・ザ・ライヴ>レーベル
日本公演を含むTOTOの3タイトルを中心に米国ハード・ロックの魅力を伝えるライヴ盤8作(岡田敏一)
□ 『ロフト・セッションズ・アウトテイクス』
90年代に人気作となった幻のアルバムがアウトテイクを中心に2枚組で新装発売(ガモウユウイチ)
□ 植木等&谷啓
クレージー・キャッツの人気者だった二人の90年代のアルバムがリマスタリングされ復刻(鈴木啓之)
□ 荒井英治(モルゴーア・クァルテット)
インタヴュー~既存のものに挑んで負けないというロックの姿勢で大所帯ではない弦楽四重奏によるプログレを(立川芳雄)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]ミュージック・ゴーズ・オン~櫻木大悟(D.A.N.)(柴崎祐二)/桑本正士が写した音楽と記憶の風景(長門芳郎)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)