A5判256ページ/2022年6月1日発行[雑誌19637-6]
【特集】 70年代のロック・アルバム200
本誌創刊40周年記念企画の続編として70年代のロック・アルバムから200枚をランキングする企画をお届けします。2007年の25周年のときから15年が経過し、その間の評価や聴き方の変化を反映すべく、幅広い世代の筆者の方に参加していただいてランキングをリニューアルしました。シンガー・ソングライターやグラム・ロックなど様々なスタイルが生まれ、後半にはパンクによる揺り戻しもあった70年代のシーンの移り変わりが俯瞰できると思います。
■ 本誌執筆陣41名の投票によって選ばれた必聴の200枚(青山陽一、赤岩和美、赤尾美香、犬伏功、入岡佑樹、宇田和弘、大鷹俊一、岡田拓郎、岡村詩野、小倉エージ、小野島大、北中正和、小出斉、小山守、近藤正義、サエキけんぞう、柴崎祐二、真保安一郎、武田昭彦、立川芳雄、谷口雄、鳥居真道、直枝政広、中重雄、中村彰秀、中森泰弘、行川和彦、祢屋康、能地祐子、萩原健太、藤井貴之、舩曳将仁、松井巧、松永良平、村尾泰郎、安田謙一、山岸伸一、山﨑智之、湯浅学、若月眞人、和久井光司)
■ 鼎談〜様式に対して、より不定形で緊張感がある作品が選ばれているという感じですね(松永良平×柴崎祐二×祢屋康)
■ 70年代の音楽と文化について(北中正和)
■ 選者アンケート:私にとっての70年代ロック
【特集】 21世紀のECM
■ 近年ますます多民族主義的な傾向を強めて音楽的領域を拡大し続けるジャズ・レーベルの現在(立川芳雄)
■ 美しさと先鋭性を兼ね備えるレーベル・カラーを引き継いだ近年の注目作に光を当てる復刻シリーズが登場(松井巧)
【特集】 ポリス『アラウンド・ザ・ワールド』
■ 世界的ブレイク目前だったバンドの姿を野心的に提示した映像作品がヴァージョン・アップして再登場(田山三樹)
■ 不穏な空気に包まれた京都公演を再検証(古賀正恭)
□ ケブネカイゼ
ヘヴィ・ロック、ジャズ、ルーツ音楽と多彩な要素を融合し個性的な音楽を生み出したスウェーデンのプログレ・バンド(松井巧)
□ 六角精児
インタヴュー〜歌に正面から向かい合う70年代日本語フォーク・カヴァー集(松永良平)
□ いずみたく
強い光量を放つ“若者の合唱”ソングが厳選収録された作品集(安田謙一)
□ 野村義男/THE GOOD-BYE
海外ロック、ポップスへのオマージュに満ちた関連作品全11タイトルがリイシュー(ガモウユウイチ)
□ 広瀬豊
環境音楽の世界的な再評価を受けて80〜90年代の未発表音源集『ノスタルジア』がリリース(原雅明)
□ ドリーム・シアター
公式ブートレグ・シリーズから93年のNY公演を収録した第8弾と初リリースとなる17年の来日公演を収めた第9弾が登場(舩曳将仁)
□ デイヴィッド・ペイトン&SHEEP
パイロットのメンバーと日本のポップ・バンドがコラボした新作(片島吉章)
□ あがた森魚
デビュー50周年を記念してキャリアを総括した4枚組ベスト・アルバムが登場(村尾泰郎)
□ ママレイド・ラグ/田中拡邦
インタヴュー〜デビュー20周年を記念してファースト・ミニ・アルバムがアナログでリリース(小山守)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評など
◆[連載]ミュージック・ゴーズ・オン〜岩出拓十郎/本日休演(柴崎祐二)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/創刊40周年記念連載:私がレコードを買う理由〜金澤寿和/スティーヴ・クロッパー・リメンバーズ(稲葉光俊)/アロング・ア・ロング・バケイション(湯浅学)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)