A5判256ページ/2022年9月1日発行[雑誌19637-9]
【特集】 シティ・ポップの再定義
本誌2018年3月、4月号などでシティ・ポップ特集を組み、それらをまとめた増刊『シティ・ポップ1973-2019』を出して以降も、シティ・ポップの盛り上がりはとどまることを知りません。今回はこの数年の傾向の変化を踏まえて、以前に取り上げた作品以外のものから、近年、新たに見直されたアルバムを中心としたディスク・ガイドを選定。林哲司×菊池桃子のインタヴュー、アジアや周辺ジャンルの動きも交えてお届けします。
■ 質の異なる段階へ突入した“シティ・ポップ・リヴァイヴァル”(柴崎祐二)
■ 『ロング・バケイション』は“シティ・ポップではない”のか?(加藤賢)
■ アルファのグローバル/デジタル発信戦略について担当者に聞く(芦崎瑞樹)
■ フェイス・レコード・ニューヨーク店店長が肌で感じた4年間の変化(工藤大)
■ 90年代音源はいかにしてシティ・ポップの俎上に上がったのか(池上尚志)
■ シティ・ポップを再定義するアルバム127枚(芦崎瑞樹、池上尚志、INDGMSK、エブリデ、片島吉章、金澤寿和、ガモウユウイチ、栗本斉、小山守、柴崎祐二、関根圭、thaithefish、Tsudio Studio、TOMC、波多野寛昭、バルベース、藤井陽一)
■ 林哲司・菊池桃子 インタヴュー(池上尚志)
■ アジアから考えるシティ・ポップ(パンス)
■ シティ・ポップを越えて(門脇綱生)
ディスク・ガイド(門脇綱生)
□ フランク・ザッパ
74、76年のレアなライヴを収録した6枚組『ザッパ/エリー』(青山陽一)
□ ロバート・フリップ
『エクスポージャー・ボックス・エディション』解説(松井巧)
□ あがた森魚
インタヴュー〜デビュー50周年を迎えた音楽家が語る“リアルタイム”なあり方(宗像明将)
□ Alchemy Records Essential Collection
名作豊富なカタログが蘇る再発シリーズを立ち上げた主催者:JOJO広重に聞く(行川和彦)
□ 中山美穂/JADOES
角松敏生プロデュース作はじめシティ・ポップとして高く評価される作品がリイシュー(ガモウユウイチ)
□ 西郷輝彦
「ローリング・ストーンズは来なかった」へと至るその音楽的覚醒の歴史をたどった新編集盤(小川真一)
□ デイヴィッド・ペイチ
結成からTOTOの中軸を担った鍵盤奏者が初ソロ作『フォガットゥン・トイズ』をリリース(立川芳雄)
□ エルトン・ジョン
ステレオ・ミックスや未発表曲など18もの初出音源を含む幻のデビュー作『レジメンタル・サージェント・ジッポー』(藤井貴之)
□ ケミカル・ブラザーズ
斬新なセンスでロックとダンス音楽を融合した『ディグ・ユア・オウン・ホール』25周年記念盤(油納将志)
□ ジェフ・ベック&ジョニー・デップ
異色のタッグがジョン・レノン「孤独」はじめ多くの有名曲カヴァーに挑んだ新作『18』(近藤正義)
□ 遠藤賢司
予定調和の彼方へ向かう冒険の記録『1974宇宙の旅〜ケンジ・オンステージ』(ヒロ宗和)
□ 筒美京平
これまでの編集盤と重複しないレアリティーズを集めたコンピレーション『アーカイヴス1』(安田謙一)
□ 佐野元春
時代の混迷が深まる中で届けられた新作『今、何処』(志田歩)
□ ポール・マッカートニー
重要ソロ・アルバム3作を俯瞰するボックス・セット(片島吉章)
□ マディ・ウォーターズ&ローリング・ストーンズ
歴史的共演の記録が再登場(犬伏功)
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評など
◆[連載]ミュージック・ゴーズ・オン〜一十三十一(柴崎祐二)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/創刊40周年記念連載:私がレコードを買う理由〜鈴木啓之/スティーヴ・クロッパー・リメンバーズ(稲葉光俊)/アロング・ア・ロング・バケイション(湯浅学)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)