A5判232ページ/2022年11月1日発行[雑誌19637-11]
【特集】 ザ・ビートルズ『リヴォルヴァー』
ビートルズの再発シリーズが新たなフェイズに突入しました。昨年までの50周年記念シリーズとほぼ同様のフォーマットで、ジャイルズ・マーティンによるリミックスを中心にレア・トラックを詰め込んだ豪華仕様によるものです。今回リリースされたのは、サイケの波を被り、音楽的/音響的な実験がさらに拡大された1966年の『リヴォルヴァー』。クラウス・フォアマンが手がけたジャケットも相まって、近年も高い人気を誇る本作の魅力を改めて探ります。
■ グループの大きな変化を記録した衝撃作の背景にあるもの(大鷹俊一)
■ アビー・ロード・スタジオ試聴会リポート(富岡秀次)
■ 66年のビートルズの時系列や時代との巡り合わせを考えると面白い(直枝政広/カーネーション×ポニーのヒサミツ、構成=松永良平)
■ ヒップホップやテクノまでを先取りした革新的なサウンド(サエキけんぞう)
■ スタジオで繰り返された音響実験の果てに(中村公輔)
■ サイケデリック体験を経て新たな段階へと踏み出した歌詞を読む(朝日順子)
■ 『リヴォルヴァー』全曲ガイド(萩原健太)
■ 『リヴォルヴァー』スペシャル・エディション解説(小山守)
■ クラウス・フォアマンとビートルズ(藤本国彦)
■ 『ワン、ツー、スリー、フォー ビートルズの時代』(森山直明)
■ ポール・サルツマン・インタヴュー(北中正和)
■ 初盤道 拡大版『リヴォルヴァー』(真保安一郎)
■ グラフィック・ステーション〜『リヴォルヴァー』各国盤/シングルほか
【特集】 クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
■ ダグ・クリフォード・インタヴュー〜名バンドのドラマーが60年代末からステージで見てきたもの(山﨑智之)
■ 『ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール』解説〜“ビートルズと並んだ”バンドのイギリス・デビューを記録した音源が発掘(遠藤哲夫)
□ ビリー・ジョエル
新たな絶頂期を記録した90年のニューヨーク公演を未公開テイク追加のうえリイシュー(能地祐子)
□ ザ・ムーヴ
『ザ・ムーヴ・コンプリート・コレクション 1966-1970』解説(松井巧)
□ ノイ!
オリジナル・アルバムをまとめたボックス発売を機に反復するビートが紡ぐ独自の音楽性を振り返る(村尾泰郎)
□ ジョン・コルトレーン
ジャズ史に残る名盤『ブルー・トレイン』が未発表テイク追加の“完全版”として復刻(村井康司)
□ 河合奈保子
実力派ヴォーカリスト/作曲家としての姿を浮かび上がらせる80年代作品がリイシュー(ガモウユウイチ)
□ カルロス・サンタナ&バディ・マイルス
日本独自企画SACDマルチ・ハイブリッド版の第4弾は発売50周年を迎える双頭名義のライヴ盤(近藤正義)
□ レナード・コーエン
キャリアを通覧する初のオールタイム・ベストから代表曲「ハレルヤ」の真価を考察する(渡辺亨)
□ チープ・トリック
デビュー4カ月後のショウを収めた『ライヴ1977』が来日記念盤として世界初CD化(赤尾美香)
□ シンコピー61
チェコスロヴァキアの先駆的ロック・バンドによる70年代のオリジナル・アルバム全作が日本初登場(立川芳雄)
□ <アライヴ・ザ・ライヴ>レーベル
アイアン・メイデンやジューダス・プリーストなどヘヴィ・メタルの重鎮が揃ったライヴ盤10タイトル(行川和彦)
□ Kunio Kishida
インタヴュー〜いいギターとアンプでいい音楽を鳴らす〜トリオ編成でストレートかつ軽快に仕上がった最新作『X』(近藤正義)
□ レコードの日 ソニー編
多彩なジャンルのアナログ盤14作品がラインナップ(片島吉章)
□ かの香織
80〜90年代の音楽トレンドを軽やかに泳いでいた歌姫の魅力が詰まったベスト・アルバム(馬飼野元宏)
□ 池田綾子
透明感に満ちた歌声を聴かせるシンガー・ソングライターのデビュー20周年記念作『HIKARI』(鈴木啓之)
□ バンコ
デビュー50周年の節目に発表したイタリアの一大叙事詩を題材にした新作(山岸伸一)
□ クイーンズライク
独自性にブレがない新作『デジタル・ノイズ・アライアンス』(舩曳将仁)
□ “新未来派”
現代音楽とロックを繋ぐライヴ・イヴェントとレコード・フェアが同時開催(石川真男)
□ 片岡知子
猫と犬のぬいぐるみに関する曲を集めたアルバムが10インチとCDでリリース(片島吉章)
□ 増刊『ロック・アルバム200<創刊40周年スペシャル>』
ロック・アルバム・ランキングの最終決戦の結果はいかに!?(高橋修)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評など
◆[連載]ミュージック・ゴーズ・オン〜平松稜大/たけとんぼ(柴崎祐二)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/創刊40周年記念連載:私がレコードを買う理由〜柴崎祐二/スティーヴ・クロッパー・リメンバーズ(稲葉光俊)/アロング・ア・ロング・バケイション(湯浅学)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)