レコード・コレクターズ2023年9月号
A5判208ページ/2023年9月1日発行[雑誌19637-9]
【特集】 バート・バカラックの名曲を聴く
今年2月に94歳で亡くなった作曲家バート・バカラック。特に1960年代半ばから70年くらいまでの作品には類まれな作曲能力を活かした名作が数多く残されています。90年代以降は再評価の波が大きく巻き起こりましたが、そのことはずっと現役を続けてきた彼の原動力になっていたかもしれません。不世出の作曲家を偲び、本誌の執筆者の皆さんからいただいたリストを元に編集部で調整して126曲をセレクトしました。
■ バート・バカラックの名曲126選(青山陽一、朝日順子、出田圭、宇田和弘、金澤寿和、ガモウユウイチ、北中正和、サエキけんぞう、柴崎祐二、立川芳雄、谷口雄、鳥居真道、中村彰秀、中森泰弘、能地祐子、萩原健太、林剛、松永良平、村尾泰郎、安田謙一、湯浅学、除川哲朗、若月眞人、渡辺亨)
■ バート・バカラック・ヒストリー(萩原健太)
■ 90年代以降の活動からその音楽的人生を振り返る(高橋健太郎)
□ ジョニ・ミッチェル
病気や老いと戦いながらも存在感溢れる歌声を聴かせた最新コンサート(古賀正恭)
□ ブラジル音楽の秘宝
刺激的な音楽体験をもたらす16タイトルがリイシュー(石川真男)
□ クリス・モズデル
インタヴュー〜英語詞を通して作品の世界観を提示したYMO界隈のキー・パーソンが80年代を振り返る(田山三樹)
□ 佐井好子
カルト的支持を受けるシンガー・ソングライターのライヴ盤3種類が発売(志田歩)
□ キャンディーズ
デビュー50周年記念リリースはメンバーも選曲で参加した画期的な5枚組ボックス(鈴木啓之)
□ カーラ・ボノフ&リヴィングストン・テイラー
西海岸シーンで活躍しつづける二人のシンガー・ソングライターによる来日公演(遠藤哲夫)
□ ジョン・クリアリー
ニューオーリンズR&Bを継承するピアニストの来日を記念したベスト・アルバムがリリース(青山陽一)
□ ブライアン・メイ+フレンズ
エドワード・ヴァン・ヘイレンとの未発表音源をCDまるごと加えた『無敵艦隊スター・フリート』の拡張版(杉原徹彦)
□ パブリック・イメージ・リミテッド
結成45年目でさらに突き抜けた胸のすく最新作『エンド・オブ・ワールド』(行川和彦)
□ ハワード・ジョーンズ
デビュー40周年を記念した日本独自企画のシングル・コレクション(立川芳雄)
□ <アライヴ・ザ・ライヴ>レーベル
ヴァン・ヘイレンやモトリー・クルーなど米ハード・ロック勢を中心としたライヴ盤12タイトル(舩曳将仁)
□ 裸のラリーズ
久保田麻琴によりデジタル・マルチ録音から生み出された未知のサウンドスケープ『CITTA’ ’93』(小山守)
□ 中山美穂
海外からも評価高まるダンス・ミュージック色強い87〜89年作が一挙リイシュー(ガモウユウイチ)
□ クリスティ・キムジー
女性シンガー・ソングライターの“幻の音源”がアナログ化(片島吉章)
□ “クロストーク&レコードコンサート〜『ノイズ』時代の中村とうようを語る”
13回忌を機に開催されたトーク・イヴェントをリポート(祢屋康)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]ミュージック・ゴーズ・オン〜澁谷亮(Klan Aileen)(柴崎祐二)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/矢野誠の点と線(除川哲朗)/スティーヴ・クロッパー・リメンバーズ(稲葉光俊)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)