ミュージック・マガジン
2024年3月号
A5判208ページ/2024年3月1日発行[雑誌08479-3]
【特集】 21世紀のヴォーカル・アルバム100
21世紀初頭に音楽シーンに現れ、その歌声で世界中を魅了したノラ・ジョーンズが、40代を迎えて新たな境地に達した約4年ぶりの新作『ヴィジョンズ』を発表する。これを機に本特集では、歌唱力や歌声そのものが際立って魅力的なアルバムを“ヴォーカル・アルバム”と称して、21世紀以降の作品から、国や音楽性を超えて100枚を選出する。
■ ノラ・ジョーンズ・インタヴュー〜多様な要素と親和性を保ちながら、いずれにも属さない音楽家(北中正和)
■ “Come Away With Me” はヴォーカルの魅力を再認識させた(矢川俊介)
■ 21世紀のヴォーカル・アルバム100
アメリカーナ/フォーク/カントリー(五十嵐正)
ロック/シンガー・ソングライター(岡村詩野)
ポップ(長谷川町蔵)
R&B(林剛)
ヨーロッパ(渡辺亨)
ジャズ・ヴォーカル(村井康司)
ラテン/ブラジル(栗本斉)
日本のロック/ポップ(大石始)
Jポップ/歌謡曲(原田和典)
ワールド・ミュージック(原田尊志)
【特集】 パレスチナに平和を!
2023年10月7日の、パレスチナのイスラム組織=ハマースによるイスラエル側への攻撃に対する報復として、イスラエルによるガザ地区への大規模な攻撃/虐殺が始まった。それは今もなお続き、ガザ地区での死者は2月1日の時点で2万7000人を超えたとされている。この“民族浄化”とも呼ぶべき非人道的な殺戮行為に対して、世界中のミュージシャン、レーベルなど多くの音楽関係者が声を上げている。そして、それはリスナーとて他人事ではない。この事態は今に始まったことではなく、我々のこれまで長年の無関心の代償を、ガザに住む人々が今、払わされているのだ。この特集がひとりひとりの行動のきっかけとなれば幸いだ。
■ パレスチナ、カナファーニー、表現の力(松村洋)
■ 中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)が語るパレスチナへの思い(宗像明将)
■ 『A Better Tomorrow For Palestine』〜パレスチナ支援コンピレーション(大石始)
■ 即時停戦を求める海外アーティストたちの動き(坂本哲哉)
□ キム・ゴードン〜4年5か月ぶりのセカンド・ソロ・アルバムを語る(aggiiiiiii)
□ 柴田聡子〜キャリアの転換点を飾る新作『Your Favorite Things』(imdkm)
□ リアル・エステート〜バンドを再定義するような新作『ダニエル』(天井潤之介)
□ アマーロ・フレイタス〜ブラジル・ペルナンブコ州出身のジャズ・ピアニスト(原雅明)
□ 『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』〜トーキング・ヘッズの伝説的なコンサート映画(大森さわこ)
□ ニュー・スタンダード2020s〜第50回 ドラムンベース(油納将志、石川真男、小野島大、かこいゆみこ、坂本哲哉、高久大輝、渡辺健吾、渡辺亨)
□ ジャパニーズ・ハウス(高久大輝)
□ Neibiss(二木信)
□ HACO(池上尚志)
Front Line
◇ スクエアプッシャー
◇ エリカ・デ・カシエール
◇ ジェイコブ・コリアー
◇ MGMT
◇ South Penguin
◇ ホッピー神山
◇ 入江陽
◇ BiS
REGULAR CONTENTS
◆アルバム・ピックアップ……注目の新作をじっくり批評。
Norah Jones/Brittany Howard/Kim Gordon/Sleater-Kinney/Keyon Harrold /柴田聡子/三浦大知/The Bremenrocks ほか
◆クロス・レヴュー……4人の評者が採点評価で誌上バトル!
◆アルバム・レヴュー/ヴィデオ・レヴュー……洋楽・邦楽の最新リリース200〜300タイトルを鋭い評文とともに10点満点で採点。音楽ライフの頼れる味方!
◆輸入盤紹介……世界各国あらゆるジャンルの注目作を詳細にいち早く!
Lau Noah/Peter Power/Sarah Jarosz/Kamaal Williams/The Future Sound Of London/Sy Smith/Fredy Massamba/Haris Alexiou ほか
◆[連載]町田康「忘れじの唄」/近田春夫の帯に短し襷に長し/寺尾紗穂の戦前音楽探訪/木津毅のLGBTQ+通信/安田謙一のこれがヒットか!?/吉田豪のアイドル・マスター!/萩原健太のコンパクト・ディスカヴァリー
◆国内外の音楽関連ニュース/ライヴ、本、映画の本格的レヴュー/コンサート情報など