レコード・コレクターズ
2024年6月号
A5判204ページ/2024年6月1日発行[雑誌19637-6]
【特集】 フュージョン・ベスト100 邦楽編
1960年代の終わり頃から海外のジャズ・シーンで顕著になってきた新たな流れは、日本の音楽シーンにも大きな影響を与えました。そんな動きをにらみながら、この時代には日本独自の実験が反映された作品が数多く生み出されました。それらもまたシティ・ポップ同様、近年は海外から注目を集めるようになっています。今回も幅広い世代の筆者の方に、1969〜89年の作品から選んでいただき1〜100位を決定しました。
■ 本誌執筆陣20名の投票によって選ばれた必聴の100枚(池上尚志、石川真男、エブリデ、岡田拓郎、小川真一、金澤寿和、ガモウユウイチ、栗本斉、近藤正義、柴崎祐二、真保安一郎、高橋アフィ、武田昭彦、立川芳雄、土佐有明、鳥居真道、原田和典、人見欣幸、松井巧、村井康司)
■ 日本のフュージョンとは何だったか(金澤寿和)
■ ジャズ・ダンス、フューチャーファンクなどを経た“復権”の軌跡をたどる(柴崎祐二)
■ 選者アンケート:私にとっての日本のフュージョン
【特集】 マグナム
■ 欧州各国で支持されながらも今春に活動を終えた英ハード・ロック・バンド(奥村裕司)
■ ディスコグラフィー〜オリジナル・アルバム(奥村裕司)
□ ディープ・パープル
最新リミックスや未発表ライヴ、LPと『マシン・ヘッド』50周年版に込められた“抜かりない”仕事(犬伏功)
□ ビリー・アイドル
第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンの先陣を切ったソロ・アルバム2作の拡張版(行川和彦)
□ デフ・レパード
キャリア最強の布陣で制作された世界的な大ヒット作『炎のターゲット』40周年記念エディション(北井康仁)
□ イーグルス
バンドのレガシーを伝える3枚組新編集ベスト『トゥ・ザ・リミット』(宇田和弘)
□ <アライヴ・ザ・ライヴ>レーベル
ロッド・スチュワートやノラ・ジョーンズなどヴォーカルの魅力が堪能できるライヴ盤7タイトル(青山陽一)
□ ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース
今も鮮明に生き続ける90年の『傷だらけの栄光』収録曲を演奏したライヴ盤(赤尾美香)
□ サン・ラー・アーケストラ
1988年の来日公演を最新マスタリングで完全収録した『Live At Pit-Inn Tokyo, Japan, 8, 8, 1988』(村尾泰郎)
□ ガロ
モダンなポップ・センスが味わえる新装ベスト盤『シングルズ&オリジンズ』(片島吉章)
□ 森田童子
知られざる時期のパフォーマンスをとらえた音源が発掘(小山守)
□ 山川恵津子
80年代から現在までに手がけた多彩な楽曲をコンパイルした編集盤が登場(小川真一)
□ 鈴木慎一郎
インタヴュー〜梶芽衣子の音楽プロデューサーが最新アルバム『7(セッテ)』制作に至る経緯を語る(真鍋新一)
□ 『シド・バレット 独りぼっちの狂気』
ストーム・トーガソンが縁の面々から証言を引き出したドキュメンタリー(村尾泰郎)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]ミュージック・ゴーズ・オン〜河合宏知(山二つ)(柴崎祐二)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/矢野誠の点と線(除川哲朗)/スティーヴ・クロッパー・リメンバーズ(稲葉光俊)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)