ミュージック・マガジン
2024年7月号
A5判224ページ/2024年7月1日発行[雑誌08479-7]
【特集】 アンビエントの時代
いま、なぜアンビエント・ミュージックは人々の耳を捉えるのか。コーネリアスがアンビエント寄りの楽曲を中心に再編/再録した新作をリリース、後藤正文(ASIAN KUNG-FUGENERATION)もアンビエント・アルバムを発表するなど、近年の再評価の動きはとどまることを知らず、広がり続けている。現在につながる流れや最新の動きから、そもそもアンビエントとは何か、というところまで立ち返り、アルバム・ガイドとともにお届けする。
■ コーネリアス・インタヴュー〜AIが音楽を生成するなかで人間はどうするんだという問いは面白い(柴崎祐二)
■ 後藤正文インタヴュー〜1回しか鳴らない音への愛着(小野島大)
■ H.Takahashiインタヴュー〜シーンを牽引する作家/建築家から見たアンビエントの現在と未来(高久大輝)
■ ブライアン・イーノが提唱したアンビエントという概念を考える(高橋健太郎)
■ アンビエントの歴史と変遷を知るための60枚(坂本哲哉、井草七海、岡村詩野、小野島大、柴崎祐二、高久大輝、高橋アフィ、パンス、三木邦洋、ムードマン)
【特集】 追悼スティーヴ・アルビニ
ギタリスト/録音エンジニアのスティーヴ・アルビニが5月7日に61歳で亡くなった。ビッグ・ブラックやシェラックといった自らのバンドに加え、ニルヴァーナ、ピクシーズ、ZENI GEVAなど数多くのバンドの作品を手掛け、“オルタナティヴ”“インディ”と形容されるサウンドのイメージに多大な影響を与えた彼を偲び、その功績を振り返る。
■ アーティストとプロデューサー/エンジニアの関係を基本的な形に戻す意志(大鷹俊一)
■ KK NULL(ZENI GEVA)インタヴュー〜アルビニと共有していたもの(岡村詩野)
■ 関連ディスク・ガイド(大鷹俊一、天井潤之介、岡村詩野、小山守、村尾泰郎)
□ 折坂悠太〜そのままの姿でここにいるような新作『呪文』(松永良平)
□ トム・ヨーク〜ダニエレ・ルケッティ監督の映画サントラ(村尾泰郎)
□ ハイエイタス・カイヨーテ〜プロダクションを作り込んだ挑戦的な新作(高橋アフィ)
□ ベラ・フレック&アビゲイル・ウォッシュバーン〜異なる奏法のバンジョー奏者のコンビネーション(五十嵐正)
□ フジロック苗場開催25周年〜フェスの理想形を築いてきたスマッシュのキーマンに聞く(小山守)
□ 櫻打泰平(Suchmos/賽)が語る能登地震の現状〜七尾旅人とのデュオ・ライヴを経て(大谷隆之)
□ ニュー・スタンダード2020s〜第54回 インディアン・ディアスポラ(渡辺亨、石田昌隆、かこいゆみこ、林剛、松山晋也、油納将志、吉本秀純)
□ ハイ・ラマズ(木津毅)
□ ダーティ・スリー(早坂英貴)
□ ジミー・ジャム&テリー・ルイス(川口真紀)
□ バー・イタリア(天井潤之介)
□ オデッド・ツール(石川真男)
□ ジュリアス・ロドリゲス(佐藤英輔)
Front Line
◇ ジョン・ケイル(行川和彦)
◇ キャットパック(池城美菜子)
◇ リアナ・フローレス(栗本斉)
◇ サルート(小林祥晴)
◇ H ZETTRIO(落合真理)
◇ xiexie(土佐有明)
◇ リクオ(宗像明将)
REGULAR CONTENTS
◆アルバム・ピックアップ……注目の新作をじっくり批評。
Hiatus Kaiyote/Dua Lipa/BILLIE EILISH/Shellac/Nancy Vieira/Marewrew/折坂悠太/六角精児バンド ほか
◆クロス・レヴュー……4人の評者が採点評価で誌上バトル!
◆アルバム・レヴュー/ヴィデオ・レヴュー……洋楽・邦楽の最新リリース200〜300タイトルを鋭い評文とともに10点満点で採点。音楽ライフの頼れる味方!
◆輸入盤紹介……世界各国あらゆるジャンルの注目作を詳細にいち早く!
Gastr Del Sol/Kim Richey/Dolphin Hyperspace/Spinners/Rapsody/Ruben Rada/Luiza Brina/Ayra Starr ほか
◆[連載]町田康「忘れじの唄」/近田春夫の帯に短し襷に長し/寺尾紗穂の戦前音楽探訪/木津毅のLGBTQ+通信/安田謙一のこれがヒットか!?/吉田豪のアイドル・マスター!/萩原健太のコンパクト・ディスカヴァリー
◆国内外の音楽関連ニュース/ライヴ、本、映画の本格的レヴュー/コンサート情報など