ミュージック・マガジン11月増刊号
アルバム・セレクション・シリーズ
60年代ソウル
鈴木啓志(著)
四六判192ページ/2024年11月1日発行[雑誌08480-11]
ノーザン・ソウル、サザン・ソウルの隆盛からファンクの登場までの激動の時代を、主要なアーティスト20組の概説と220枚以上のアルバム・ガイドで描き出す。
ブルース形式をもとに新たなスタイルを生んだ50年代のR&Bに、ドゥーワップやニューオーリンズ・サウンド、そしてゴスペルのフィーリングなどが注入されることで飛躍的な発展を遂げたブラック・ミュージック=ソウル・ミュージック。その60年代の熱気に満ちあふれる様相を、日本を代表するソウル/ブルース評論家の鈴木啓志が、リアルタイムでの体験を存分に活かし、情熱をこめて、ときに辛口を交え、くわしく解説します。ソロ・シンガーやヴォーカル・グループだけでなく、そのバッキングから独立したインストゥルメンタル・アーティストにも着目するなど、当時のダイナミズムが実感できる、必携の内容です。
◆ARTIST PICKUP ──変革の中心となり、現代にまで多大な影響を及ぼしている最重要アーティスト20組
サム・クック、レイ・チャールズ、ジャッキー・ウィルソン、ジェイムズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、ザ・デルズ、フォー・トップス、ザ・シュプリームズ、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ、ザ・テンプテーションズ、ボビー・ブランド、ウィルソン・ピケット、ジョー・テックス、オーティス・レディング、クラレンス・カーター、ジョー・サイモン、サム&デイヴ、パーシー・スレッジ、エタ・ジェイムズ、アイク&ティナ・ターナー
◆INSTRUMENTALISTS ──脇役から主役へ〜ダンスと強く結びついたインストゥルメンタル・ヒットの達人たち
デイヴ“ベイビー”コルテス、ビリー・プレストン、ザ・ラムゼイ・ルイス・トリオ、ザ・マーキーズ、ブッカー・T&ジ・MGズ、ザ・ミーターズ、デイヴィッド・T・ウォーカーほか
◆PIONEERS ──50年代からの活動を糧に大ヒットをものにして、マーケットの開拓を担った先駆者たち
ハンク・バラード&ザ・ミッドナイターズ、チャビー・チェッカー、ディーディー・シャープ、ザ・ドリフターズ、ベン・E・キング、ジ・アイズレー・ブラザーズ、ジ・インプレッションズほか
◆MALE SINGERS ──個性豊かなスタイルでソウル・ミュージックの多様性を身をもって示し続けた実力者たち
メイジャー・ランス、ジーン・チャンドラー、アーサー・コンレイ、ジェイムズ・カー、シル・ジョンソン、ジョニー・テイラー、ボビー・ウォマック、タイロン・デイヴィス、マーヴィン・ゲイ、O・V・ライトほか
◆FEMALE SINGERS ──都会のレコード会社の力を得て、成熟したソウル・スタイルに磨きをかけた才媛たち
ベティ・スワン、メアリー・ウェルズ、アーマ・トーマス、ヘレン・スミス、アンナ・キング、マーヴァ・ホイットニー、ディオンヌ・ワーウィック、カーラ・トーマス、バーバラ・リン、リンダ・ジョーンズほか
◆VOCAL GROUPS / DUOS ──自由度が増したコーラスやゴスペル的な掛け合いを武器に躍進を始めたアーティストたち
ジェイムズ&ボビー・ピューリファイ、ダイク&ザ・ブレイザーズ、ジ・アーティスティックス、ジュニア・ウォーカー&ジ・オール・スターズ、ザ・ケリー・ブラザーズほか
<もくじ>
■ introduction リズム&ブルースの革新と共に訪れたブラック・ミュージックの一大転換期
■ ARTIST PICKUP
□ サム・クック
□ レイ・チャールズ
□ ジャッキー・ウィルソン
□ ジェイムズ・ブラウン
□ アレサ・フランクリン
□ ザ・デルズ
□ フォー・トップス
□ ザ・シュプリームズ
□ スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ
□ ザ・テンプテーションズ
□ ボビー・ブランド
□ ウィルソン・ピケット
□ ジョー・テックス
□ オーティス・レディング
□ クラレンス・カーター
□ ジョー・サイモン
□ サム&デイヴ
□ パーシー・スレッジ
□ エタ・ジェイムズ
□ アイク&ティナ・ターナー
■ INSTRUMENTALISTS
■ PIONEERS
■ MALE SINGERS
■ FEMALE SINGERS
■ VOCAL GROUPS / DUOS
■ 時代の空気感をダイレクトに記録した熱きライヴ作
■ 60年代ソウルのリイシュー状況:メジャー・レーベル編
■ 60年代ソウルのリイシュー状況:インディ・レーベル編
■ index